出版社から電子書籍の権利を返却してもらった話

皆さん
マンガ
読んでますか？

電子書籍ですか？
紙ですか？

今はどちらも選択肢としてあるのが良いですね！

しかし紙には事情がある

物品である以上コストが発生し一定数売らねばならないという宿命があります。
わたくしは以前「カフェちゃんとブレークタイム」という漫画が商業化した時に
３巻で打ち切られるから買ってください…！というような告知マンガをうちました。

細かいことを言えば「二週間以内に買わないと次が出ない！」という話ですね。
今見ると懐かしいｗ
これ少しでも深刻過ぎないようにするために
花京院典明のパロディでお届けしたのですが

逆に悲痛感が強まってしまいました！

この事件(？)はおおいにまとめられちゃって様々な意見をいただきましたよ！

この頃から告知は作家自身がやらねばならない
というような風潮が強まった気がします。

本来はここで打ち切られて区切りをつける
というのが大半の意見なのですが、ボクはそのまま続けました。
現在では「不愛想なカフェ店員に恋する話」というシリーズに派生しています。
自分は結構のらりくらりしている性格ですし

マンガはいつ買っても良い物

と認識していますので、瞬発力が求められる商業はあわないと感じました。
もちろんそれでも求められれば嬉しくはありまし全力で取り組みますが
無理にやることはないのではないか、と考えるようになりました。

というのもこのくらいの頃から打ち切り防止マンガと言いましょうか

出版システム的に早く買ってくれないと
重版がかからないから続きが出ない！

という作家さんの悲痛な告知マンガをたくさん見ました。
今は電子書籍もあるのでそこまででは無いと思うのですが
やはり商業で続ける限りはこの辺の折り合いは難しいところです。

そこで今回はボクが

出版社から電子書籍の権利を返してもらったお話

をしたいと思います。

これは決して出版社をディスっている訳ではなく
自分の制作スタイルにあったやり方を選択するのが良いのではないか
という記事になります。

返却のきっかけは
続きを描いているのはいいが、１～３巻が無いと

・キャラ紹介などをもう一度やらなければならない
・こちらでキャンペーンなどをうつことが出来ない
・イベントなどで用意出来ない
・新規に対して少し不親切になってしまう

などがありました。
この「キャンペーンが出来ない」というのは大いに問題で
これがないといくら作家が
「１巻はこちらから読めます！」と告知しても

ほとんど見られることがありません。

そして出版社は終わった作品にはほぼノータッチです。
もちろんドラゴンボールなどの超人気作品などは終わった後でもしっかりと
特集を組むなど売る体制がしっかりしています。

そこまで売れなくてもおいて置ける場所がある

というのは作家にとってはとても安心できるものです。
売れないと人格まで否定されてしまうかと思うくらい悲しいのですｗ

ここで電子書籍の権利を返してもらい、自分で電子書籍を出すことにしました。
そして現在、Amazonでキャンペーンをやっています。

１００％ポイント還元という嘘みたいなやけくそキャンペーンでゲリラ的に行われるようです。

このようなキャンペーンを行うだけで読む人がめっちゃ増えます。
実際Amazonのkindle順位はその日504位まで上がりました！

「いやいや…ほぼただなんだから上がって当然だろ…」

と思われるかもしれませんが、この

とにかく読んで欲しい！

という思いを実現してくれるところはそうそうありません。
商業で出版したという栄光があろうとも
未来のために自分の手元に権利を戻しておくのは悪いことではありません。
それで企業と関係が悪くなるようなところは無いと思いますが、
あっても未来はどうなるのかわからないのです。
自分のために、読者のために動くことは決して恥ずかしいことではありません。

更にここで電子書籍の売り上げが出たことで
安定して制作に臨むことも出来ます。

商業で爆発的に売れた場合は残しておき
売れなかった場合は戻す

というのは双方にとって悪いことではないと強く主張したいです。
もし商業で売れずにどうしよう…とお悩みの方がいらっしゃったら
自分で電子書籍を出してみるとファンの方も見やすくなりますし
何かが変わる可能性もあります。

売れないのは自分が悪いんだ…
と思い詰めて精神を壊すよりよっぽど良いので
参考程度にお考えいただければと思います。

ってか売れようが売れまいがマンガを描いちゃいけない訳じゃないんですよ！
自分の居場所はどこでも見つけられます！

みんなが楽しく描ける環境が良いですよね！
そこで楽しく描いて、またいいのが出来たら出版社に持っていけばいいんです！
自分で出したって良い！自由なんです！

※このキャンペーンは１日か2日で終わるゲリラ的キャンペーンのようです！

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